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船舶戦争保険

戦争、ミサイル、テロ、海賊などの「戦争危険」による損害をお支払いの対象とする保険です。

保険の特長

  • 普通期間保険などで免責となっている戦争危険(船舶が戦争に巻き込まれてミサイルを受けて損傷するなど)による損失を特別に補償する保険です。
  • 戦争危険による船体の物理的損害を補償する船舶戦争保険と、戦争危険により船舶が損傷を被り、稼働不能となった場合の運賃収入の途絶等の経済的損失を補償する船舶不稼働損失戦争保険があります。また、一航海単位でご契約いただき、戦争危険だけでなく、封鎖危険(港の入口に機雷を敷設されて港から出られなくなったような場合など)による経済的損失も補償するBlocking &Trapping(B&T)保険もあります。
  • 海賊による損害は戦争保険で補償されます。

※船体の物理的損害とは、全損・損害防止費用・衝突損害賠償金・共同海損分担額・修繕費をいいます。

主な補償内容

建造保険で保険金をお支払いする損害には以下のものがあります。

戦争、その他の変乱、ミサイルや魚雷、爆弾の爆発、襲撃、だ捕、捕獲、抑留、海賊行為または強盗、ストライキなどの争議行為、暴動、社会的騒じょう、テロ行為を補償します。(ただし、核兵器の爆発を除きます。)

戦争危険に関する船主責任保険(WAR P&I)は通常の「船主責任保険」でお支払いの対象外としている戦争、水雷その他の爆発物、海賊行為、ストライキ、社会的騒じょうなどの戦争危険によって生じた賠償責任を補償します。

船舶乗組員に対する船主責任保険(WAR CREW LIABILITY)は戦争危険により乗組員がけがをしたり、万一死亡した場合に、被保険者が負う労働協約などによる賠償責任を補償します。

外航船の場合、航路定限は「世界水域」としていますが、軍事的緊張地域など補償されない水域(除外水域)があります。
除外水域に入る場合には事前に航海の内容をご通知いただき、所定の追加保険料をお支払いいただくことにより補償が継続されます。

契約時の注意点

  • 戦争保険は、通常船体保険とセットでお引き受けしています。
  • 除外水域は世界情勢により変わります。各除外水域へ行く場合の追加保険料も変化します。特に緊張の高い地域については航海スケジュールが決まった時点でお引き受けの条件を決定します。危険度の高さによってはお引き受けできないこともありますのでご了承ください。
  • 戦争保険には保険契約解除・自動終了特別条項があります。
    航路定限内のある水域で武力紛争が起こり戦争危険度が高まり、損保ジャパンが現保険条件ではお引受けを継続できないと判断した場合、7日前の書面予告により、保険契約を解除することができます。
    また、5大国(米、英、仏、露、中国)間の戦争、政府による強制使用の場合、保険契約は自動的に終了します。

引受保険会社:損害保険ジャパン株式会社

  

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